事故・リスク管理

介護事業所向け ヒヤリハット報告書テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年8月23日 / 全23項目

ヒヤリハット報告書は、事故にならなかった出来事を残す紙です。介護の現場では、インシデントレポートと呼ばれることもあります。

転びかけた、薬を間違えかけた、車いすのブレーキがかかっていなかった。この「かけた」を集めておくと、事故が起きる前に手が打てます。

義務として定められているわけではありませんが、多くの事業所がリスク管理の中心に置いています。このテンプレートは、書く負担を減らすため、選ぶだけで埋まる欄を多くしたものです。

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ファイル形式

このテンプレートは誰向けですか

  • 移乗・服薬・食事・夜間の場面ごとに傾向を見たい方
  • 報告が出にくい雰囲気を変えたい管理者の方
  • 書く負担を減らして収集を続けたい方

どのような場面で使いますか

1件につき1枚で書きます。けががあった場合は事故報告書に切り替える形です。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 発生日時
  • 場面の分類
  • 発生場所
  • そのときの職員数
  • 対象の利用者
  • 発見した職員
  • 何が起きかけたか
  • けがの有無
  • そのときの状況
  • 直前の様子
  • その場での対応
  • 家族への連絡
  • 要因(環境)
  • 要因(手順)
  • 要因(本人)
  • 過去の同種事例
  • 再発防止1
  • 実施日
  • 再発防止2
  • 事業所内での共有
  • 共有した範囲
  • 管理者確認
  • 確認日

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

ヒヤリハット報告書.xlsx — 記入例の一部
ヒヤリハット報告書 【記入例】
事業所名○○介護老人保健施設
報告番号2026-087
項目記入欄項目記入欄
発生日時2026/8/11(火)15:20ごろ場面の分類移乗・移動
発生場所食堂(テーブル横)そのときの職員数3名(利用者24名)
対象の利用者高橋 きよ 様(85歳・要介護2)発見した職員原 由美
何が起きかけたか車いすから立ち上がろうとした際、ブレーキがかかっておらず車いすが後ろに動きかけたけがの有無なし
説明記入用記入例A4印刷用

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 13 KB
更新日2026年8月23日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。事業所名・報告番号・報告日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
  2. 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
  3. 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
  4. 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
  5. 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

ヒヤリハット報告書に書く項目

ヒヤリハット報告書に書く項目は、次の5つです。

中身
いつ・どこで日時、場所、そのときの場面
誰が利用者、発見した職員、そのときの職員数
何が起きかけたか具体的な状況
その場でどうしたか直した対応
次にどうするか環境・手順の見直し

5番目の欄が空のまま提出されると、集めた意味が薄くなります。書いた人が思いつかない場合もあるため、事業所内の検討会で埋める運用にしている事業所もあります。

介護のヒヤリハットで多い場面

介護のヒヤリハットは、いくつかの場面に集中します。実務でよく挙がるのは、次の4つです。

  1. 移乗・移動。車いすのブレーキ、立ち上がりの見守り
  2. 服薬。配薬の間違い、飲み忘れ、落薬
  3. 食事。むせ、形態の間違い、義歯の未装着
  4. 夜間。人手が少ない時間帯の見守り

分類の欄を作って選べるようにしておくと、集計したときに傾向が見えます。ポイントはここです。件数を数えるだけでなく、場面ごとに分けて数えると、対策を打つ場所が決まります。

ヒヤリハットを集め続けるために

ヒヤリハットの収集は、始めても続かない事業所が少なくありません。よくあるのは、次の3つです。

  1. 書く量が多く、忙しい時間帯には書けない
  2. 報告すると責められる雰囲気があり、出しにくい
  3. 集めたあと何も変わらないため、書く意味を感じなくなる

一般には、1つ目を「選択式にする」、2つ目を「個人の評価に使わないと明言する」、3つ目を「月1回、変えたことを共有する」という形で対応している事業所が多くあります。

ヒヤリハットと事故報告書の使い分け

ヒヤリハットと事故報告書は、けががあったかどうかで分かれます。

けががなく、事故に至らなかったものはヒヤリハットです。事業所内で共有し、環境や手順の見直しにつなげます。

けががあったもの、受診したものは事故報告書になります。程度によっては市町村への報告が必要です。

判断に迷ったときは、事故報告書の側で書いておくと安全です。あとから「ヒヤリハットで十分だった」と分かるぶんには問題になりません。

よくある質問

利用者の名前は書いたほうがよいですか。

同じ方に繰り返し起きているかを見るために、利用者名は書いておく形が一般的です。職員名は、個人の評価に使わないことを事業所内で明示したうえで書くと、報告が出やすくなります。

月に何件くらい集まるのが普通ですか。

事業所の規模やサービスの種類によって差が大きいため、件数の目安を置くことにはあまり意味がありません。件数より、場面ごとの偏りと、対策のあとに同じ場面が減ったかどうかを見る形が役に立ちます。

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