介護事業所向け 避難訓練記録テンプレート
避難訓練記録は、いつ・どんな想定で・誰が参加して訓練を行ったかを残す書類です。
介護の事業所では、訓練そのものよりも「記録が残っていない」ことで指摘を受ける例が多くあります。実施したという事実は、記録が無いと示せません。
このテンプレートは、想定・参加者・所要時間・気づきを1枚にまとめ、次回の訓練と非常災害対策計画の見直しにつなげる形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 訓練は行っているが記録が残っていない事業所の方
- 夜間想定の訓練をどう組むか決めたい方
- 非常災害対策計画を見直すきっかけがほしい方
どのような場面で使いますか
訓練1回につき1枚。実施した直後に、気づいた点まで書ききる形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 実施日時
- 訓練の区分
- 想定した災害
- 想定した時間帯
- 参加した職員
- 参加した利用者
- 外部の参加者
- 通報の担当
- 初期消火
- 避難誘導
- 避難の開始から完了まで
- 前回の所要時間
- 避難した場所
- 安否確認の方法
- 気づいた点
- 良かった点
- 次回までに直すこと
- 計画の見直し
- 次回の予定
- 記録者
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 避難訓練記録 【記入例】 | |||
| 事業所名 | ○○デイサービスセンター | ||
| 作成日 | 2026年8月20日 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| 実施日時 | 2026年8月20日 14:00〜14:40 | 訓練の区分 | 避難訓練(夜間想定) |
| 想定した災害 | 厨房からの出火 | 想定した時間帯 | 深夜1時(夜勤2名体制) |
| 参加した職員 | 6名(うち夜勤想定の担当2名) | 参加した利用者 | 18名 |
| 外部の参加者 | ○○自治会 3名 | 通報の担当 | 中原(119番・模擬) |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 13 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業所名・作成日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 指定居宅サービス等の運営に関する基準は、非常災害に関する具体的計画を立て、非常災害時の関係機関への通報および連携体制を整備し、定期的に避難、救出その他必要な訓練を行うことを求めています。消防法にもとづく消防計画による訓練の実施回数も、あわせて確認する形になります。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
避難訓練の実施回数
避難訓練の実施回数は、根拠となる決まりが2つあります。
| 根拠 | 求められている内容 |
|---|---|
| 運営に関する基準 | 定期的に避難、救出その他必要な訓練を行うこと |
| 消防法(消防計画) | 施設の区分に応じた回数の消火・避難訓練を行うこと |
入所系の施設では、消防計画にもとづき年2回以上とされている例が一般的です。回数は施設の区分と消防計画の定めによるため、所轄の消防署にご確認ください。
夜間を想定した訓練
夜間や早朝は、職員の数が最も少ない時間帯です。この時間帯を想定した訓練を年1回以上行う形が広く求められています。
夜間想定の訓練では、次の点を確かめる形が一般的です。
- 少ない人数で、誰がどの利用者を担当するか
- 通報と初期消火を誰が行うか
- 応援を呼ぶ連絡先と、到着までの時間
実際に夜間の時間帯に集まって行う訓練は負担が大きいため、日中に「夜間の人数で」行う形をとっている事業所も多くあります。想定した条件を記録に書いておくと、内容が伝わります。
地域との連携
非常災害時には、事業所だけで避難を完了できない場面があります。運営に関する基準では、関係機関への通報と連携体制の整備が求められています。
実務では、次の形がとられています。
- 近隣の自治会・消防団に訓練の日程を知らせる
- 年1回は、地域の方に参加してもらう訓練を行う
- 参加が難しい場合も、訓練の実施を報告して関係を保つ
参加者の欄に外部の方を書ける形にしておくと、連携の実績が記録として残ります。
記録に残す項目
訓練の記録に決まった様式はありません。実務で共通して残されているのは、次の内容です。
- 実施日時と想定(火災・地震・風水害、昼間・夜間)
- 参加した職員と利用者の数
- 訓練の内容(通報・初期消火・避難誘導・救出)
- 所要時間
- 気づいた点と、次回までに直すこと
所要時間を残しておくと、回を重ねたときに短くなったかどうかが分かります。
非常災害対策計画の見直しにつなげる
訓練は、行うこと自体よりも、計画を直すきっかけとして使うと役に立ちます。
多くの事業所では、次の順序で回しています。
- 訓練を行い、気づいた点を記録に書く
- 気づいた点のうち、計画の記述と食い違うものを拾う
- 非常災害対策計画(および消防計画)を直す
- 直した内容を次の訓練で確かめる
記録の「次回までに直すこと」の欄が、この2の入口になります。
保存と、指導で確認されること
訓練の記録は、非常災害対策の実施状況を示す資料として保存する形になります。保存期間は自治体の指導内容によるため、指定権者にご確認ください。
運営指導では、実施回数と、夜間想定の訓練が含まれているかが確認されることが一般的です。年度ごとにまとめて綴じておくと、その場で示せる形になります。
よくある質問
訓練は年に何回行えばよいですか。
施設の区分と消防計画の定めによります。入所系の施設では年2回以上とされている例が一般的です。所轄の消防署と指定権者にご確認ください。
夜間想定の訓練は、実際に夜に行う必要がありますか。
夜間の人員体制を想定して行う形が広く行われています。日中に実施する場合は、想定した条件(勤務人数・時間帯)を記録に残しておくと、内容が伝わります。
利用者が参加できない場合はどうしますか。
参加が難しい利用者については、職員が誘導・搬送する役割を確認する形がとられています。参加できなかった理由と、代わりに確認した内容を記録に書いておくと説明できます。