介護事業所向け 入浴記録テンプレート
入浴記録は、いつ、どんな方法で入浴し、そのときの状態はどうだったかを残す表です。入浴は事故が起きやすい場面であるとともに、皮膚の状態を確認できる数少ない機会でもあります。
多くの事業所では、入浴の方法(一般浴・機械浴・シャワー浴・清拭)と介助の程度を記号で残し、皮膚の状態を文字で書く形をとっています。
このテンプレートは、入浴前後のバイタルと、中止したときの理由を残せる形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 入浴の方法と介助の程度を記号で残したい方
- 中止した日の理由と代わりの対応を残したい方
- 皮膚の状態を継続して確認したい方
どのような場面で使いますか
入浴のたびに1行を書きます。入浴前のバイタルを同じ紙で確認できるため、中止の判断もこの上で行えます。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 日付
- 利用者氏名
- 入浴方法
- 介助程度
- 前 体温
- 前 血圧
- 後 体温
- 後 血圧
- 皮膚の状態(部位)
- 中止・変更と理由
- 記入者
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 入浴記録 【記入例】 | ||||||||||
| 事業所名 | ○○デイサービスセンター | |||||||||
| 年月 | 2026年8月 | |||||||||
| 日付 | 利用者氏名 | 入浴方法 | 介助 程度 | 前 体温 | 前 血圧 | 後 体温 | 後 血圧 | 皮膚の状態(部位) | 中止・変更と理由 | 記入者 |
| 8/3(月) | 佐藤 静子 | 一般浴 | 一部介助 | 36.4 | 128/78 | 36.8 | 120/74 | 異常なし | 山口 | |
| 8/3(月) | 鈴木 正雄 | 機械浴 | 全介助 | 36.2 | 134/80 | 36.6 | 128/76 | 仙骨部に発赤(軽度) | 原 | |
| 8/4(火) | 佐藤 静子 | 足浴 | 見守り | 36.5 | 126/76 | — | — | 異常なし | 本人の意向により入浴は中止。足浴に変更 | 山口 |
| 8/4(火) | 高橋 きよ | 一般浴 | 見守り | 37.6 | 138/82 | — | — | — | 発熱のため中止。清拭に変更し看護職員へ報告 | 原 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業所名・年月・記入者などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
入浴記録に残す項目
入浴記録に残す項目は、次の5つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 入浴の方法 | 一般浴・機械浴・シャワー浴・清拭・足浴 |
| 介助の程度 | 自立・見守り・一部介助・全介助 |
| 入浴前後のバイタル | 体温・血圧・脈拍 |
| 皮膚の状態 | 発赤、傷、乾燥、内出血の有無と部位 |
| 中止・変更 | 行わなかった場合の理由 |
皮膚の状態は、部位まで書くと、次に見る人が同じ場所を確認できます。「発赤あり」だけでは、どこを見ればよいかが伝わりません。
入浴を中止したときの記録
入浴を中止した日の記録は、あとから見返されることの多い部分です。実務では、次の3つを残している事業所が多くあります。
- 中止した理由(発熱、本人の意向、体調、設備の不具合)
- 代わりに行ったこと(清拭、足浴、翌日への変更)
- 家族への連絡の有無
ポイントはここです。2つ目が空欄のまま「中止」とだけ書かれていると、何もしなかったように見えてしまいます。代わりに行ったことを残しておくと、支援の経過が続きます。
入浴記録と事故の予防
入浴中の事故は、転倒と体調の急変が多くを占めます。記録の形を工夫すると、予防につながる部分があります。
- 入浴前のバイタルを測る欄を、入浴の欄より左に置く
- 中止の基準(発熱37.5度以上など)を表の欄外に書いておく
- 前回と比べて変わった点を書く欄を1つ持たせる
2つ目は、判断する人が変わってもぶれない形にするためです。基準が紙の上にあると、迷ったときの拠りどころになります。
入浴記録の保存
入浴記録は、介護記録の一部として扱われます。保存期間の考え方も同じで、多くの自治体が完結の日から5年としています。
利用者ごとに月単位で綴じるか、事業所全体を日単位で綴じるかは、サービスの種類によって分かれます。通所系では日単位、施設系では利用者単位にしている事業所が多くあります。
入浴記録を週の単位で見る
入浴記録は、1日ごとではなく週の単位で見ると気づけることがあります。
一般には、次の3つを見ている事業所が多くあります。
- 週に予定していた回数を実施できているか
- 同じ利用者で中止が続いていないか
- 中止の理由が体調によるものか、意向によるものか
2つ目と3つ目が組み合わさると、支援の見直しが必要な場面が見えてきます。意向による中止が続く場合、時間帯や介助する職員を変えると受け入れられることがあります。
週の単位で見る時間を決めておくと、この確認が習慣になります。カンファレンスの前に見る形にしている事業所もあります。
よくある質問
清拭も入浴記録に書きますか。
同じ表に書く形が一般的です。入浴の方法の欄に「清拭」を入れておくと、入浴の回数と代わりに行ったことが1枚でたどれます。
週何回の入浴が必要ですか。
施設系のサービスでは、入浴または清拭を週2回以上行うことが運営基準で示されています。回数の考え方はサービスの種類によって異なるため、提供しているサービスの基準を確認する形になります。