介護事業所向け 労働者名簿テンプレート
労働者名簿は、出勤簿・賃金台帳とあわせて「法定三帳簿」と呼ばれるものです。事業場ごとに、労働者ごとに作ります。
介護の事業所では、運営指導のときに職員の資格を確認されます。労働者名簿に資格の欄を持たせておくと、資格証のコピーを探し回らずに済む形になります。
このテンプレートは、労働者名簿として必要な項目に、保有資格・研修の修了状況・勤務形態の欄を足したものです。勤務形態一覧表と並び順をそろえています。
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このテンプレートは誰向けですか
- 職員名簿と労働者名簿を整理したい方
- 資格と登録番号を1か所で管理したい方
- 勤務形態一覧表の転記元をつくりたい方
どのような場面で使いますか
1人につき1枚。入職時に作り、資格取得・勤務形態の変更があったときに直す形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 氏名
- フリガナ
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 連絡先
- 雇入年月日
- 勤務形態
- 従事する業務
- 所属
- 履歴(社内)
- 前職
- 保有資格1
- 取得年月
- 保有資格2
- 研修の修了
- 資格証の保管場所
- 健康診断(直近)
- 次回予定
- 退職年月日
- 退職の事由
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 労働者名簿 【記入例】 | |||
| 事業所名 | ○○デイサービスセンター | ||
| 作成日 | 2026年8月20日 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| 氏名 | 中原 さゆり | フリガナ | ナカハラ サユリ |
| 生年月日 | 1988年11月3日 | 性別 | 女 |
| 住所 | 埼玉県○○市○○ 2-4-6 | 連絡先 | 090-0000-0000 |
| 雇入年月日 | 2019年4月1日 | 勤務形態 | 常勤兼務 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 12 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業所名・作成日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 労働基準法第107条は、事業場ごとに労働者名簿を各労働者について調製し、氏名・生年月日・履歴・従事する業務の種類等を記入することを求めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
労働者名簿に記入する項目
労働基準法が求めているのは、おおむね次の内容です。
- 氏名、生年月日、性別
- 住所
- 履歴(社内での異動・職歴)
- 従事する業務の種類
- 雇入れの年月日
- 退職の年月日とその事由(解雇の場合はその理由)
- 死亡の年月日とその原因
これに加えて、このテンプレートでは保有資格と登録番号、勤務形態の欄を持たせています。介護の事業所では、名簿を開いたときに資格が見えると運営指導の準備が早くなります。
資格の欄に何を書くか
介護の事業所で確認される資格は、職種によって違います。
| 職種 | 主に確認される資格 |
|---|---|
| 介護職員 | 介護福祉士、実務者研修、初任者研修 |
| 生活相談員 | 社会福祉士、社会福祉主事任用資格など |
| 看護職員 | 正看護師、准看護師 |
| 機能訓練指導員 | 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師など |
登録番号まで書いておくと、資格証の写しと突き合わせるときに迷いません。資格証の写しの保管場所を備考に書いておくと、探す時間が減ります。
勤務形態の欄を持たせる理由
勤務形態(常勤専従・常勤兼務・非常勤専従・非常勤兼務)は、労働基準法が求める項目ではありません。
それでも名簿に置いておくと、勤務形態一覧表を作るときに転記元として使えます。実務では、次の順序になります。
- 採用したときに労働者名簿へ登録する
- 毎月、勤務形態一覧表を作るときに名簿を見る
- 職種や勤務形態が変わったら、両方を直す
片方だけを直すと、名簿と一覧表で職種が食い違います。この食い違いは運営指導で気づかれやすい部分です。
更新のきっかけを決めておく
名簿は、作ったあとに放置されがちな書類です。「変更があったら直す」という決め方だと、誰も直しません。
きっかけを行事に紐づけておくと、放置されにくくなります。
| きっかけ | 直すところ |
|---|---|
| 入職・退職 | 行の追加、退職年月日と事由 |
| 資格を取得したとき | 保有資格、登録番号 |
| 職種・勤務形態の変更 | 従事する業務、勤務形態、履歴 |
| 健康診断の実施月 | 健康診断の受診日 |
| 引っ越しの申し出 | 住所 |
このうち資格の取得は、本人からの申し出がないと分かりません。年に一度、資格の取得予定を聞く機会を設けている事業所が多くあります。
労働者名簿の保存
退職・解雇・死亡の日から起算して保存します。保存期間は法改正の経過措置が関わるため、最新の取り扱いを所管の労働基準監督署にご確認ください。
労働者1人につき1枚(1ファイル)で作り、事業場ごとに備え付ける形が一般的です。
個人情報の扱い
労働者名簿には、氏名・生年月日・住所・資格の登録番号が含まれます。
実務では、次の形がとられています。
- 施錠できる場所に保管する
- 見られる担当者を限定する
- 電子で持つ場合は、アクセスできる人を絞る
利用者の記録と同じ場所に置かないよう、保管場所を分けておく形が扱いやすくなります。
よくある質問
職員名簿と労働者名簿は別のものですか。
運営指導で求められる職員の名簿と、労働基準法の労働者名簿は根拠が違います。記載事項が満たされていれば1つの様式で兼ねる形もとられていますが、両方の求める項目を確認しておくと安全です。
登録ヘルパーも作成が必要ですか。
労働者にあたる場合は作成の対象になります。日日雇い入れられる者については労働者名簿の調製義務の対象外とされていますが、判断に迷う雇用形態は労働基準監督署にご確認ください。
資格証の写しは名簿と一緒に保管しますか。
別綴じにして、名簿の備考に保管場所を書いている事業所が多くあります。運営指導では資格証の写しの提示を求められることがあるため、すぐ出せる形にしておくと対応が早くなります。