介護事業所向け 看取りに関する指針
看取りに関する指針は、事業所で最期を迎える方への関わり方を定めておく文書です。看取り介護加算を算定する場合に整備が求められますが、算定の有無にかかわらず、方針を決めておく意味があります。
看取りの場面で起きるのは、判断そのものより決めたはずのことが共有されていない問題です。本人がどう過ごしたいと言っていたか、家族がどこまで了承しているか。これが職員の間で揃っていないと、夜勤帯で判断が分かれます。
このテンプレートは、意思確認の段階と、状態の段階ごとの対応を分けて書ける形にしています。
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このテンプレートは誰向けですか
- 介護事業所で事故・リスク管理の書類を作成している方
- 担当になったばかりで、まず使える様式が欲しい方
- 今使っている様式を見直す参考にしたい方
どのような場面で使いますか
事故・リスク管理の場面で使います。Wordで自社の内容に書き換えて使います。記入用・記入例・説明の3部が1つのファイルに入っているので、使うときは記入用だけを残してください。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 事業所名
- 制定日
- 協力医療機関
- 第1条(基本方針)
- 第2条(医師及び医療機関との連携)
- 主治医
- 日中の連絡先
- 夜間・休日の連絡先
- 第3条(本人及び家族の意思の確認)
- 第4条(段階に応じた対応)
- 第5条(記録)
- 第6条(職員への支援)
- 第7条(研修)
文書のプレビュー
実際のファイルの記入例ページです。
| 看取りに関する指針 【記入例】 | |
| 事業所名 | ○○デイサービスセンター |
| 制定日 | 令和8年4月1日 |
| 協力医療機関 | ○○クリニック |
| 前文 | この指針は、○○デイサービスセンター(以下「事業所」という。)において、利用者が人生の最終段階を迎えるにあたり、その意思… |
| 見出し | 内容 |
| 第1条(基本方針) | 事業所は、利用者本人の意思を最も尊重する。意思を確認できない場合は、家族等と話し合い、本人にとって最善と考え… |
| 第2条(医師及び医療機関との連携) | 事業所は、協力医療機関及び主治医と、あらかじめ連絡の方法及び時間帯を確認しておく。 |
| 第3条(本人及び家族の意思の確認) | 意思の確認は、次の段階ごとに行い、その都度記録する。一度の確認で終わらせない。 |
| 第4条(段階に応じた対応) | 段階・主な対応 |
ファイル形式
| 形式 | Word(.docx) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Word 2016以降 / Googleドキュメント / LibreOffice Writer |
| 用紙 | A4縦・余白20mmで設定済み |
| 構成 | 本文 / 記入例 / 説明 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Word 約 8 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 記入例と説明のページを削除します。ファイルの2ページ目以降が見本と説明です。使うときは1枚目だけを残してください。
- 枠で囲った基本情報を埋めます。事業所名・日付・作成者を先に入れておくと、後から版を追えます。
- 本文の「○○」を自社の内容に置き換えます。置き換え漏れがないか、保存前に「○」で検索してください。
- 自社に無い条や項目は、まるごと削除します。実態と違う条文を残すと、そこを指摘されます。
- 日付と署名欄を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
カスタマイズ方法
- 条や項目の追加・削除は自由です。保護はかけていないため、自社の運用に合わせて書き換えられます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーに足してください。用紙はA4縦・余白20mmで設定してあります。
- 条番号を足し引きしたときは、本文中の「第○条に定める」という引用がずれていないかを確認してください。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
看取りに関する指針に盛り込む事項
看取りに関する指針に盛り込む事項は、次のとおりです。
| 盛り込む内容 | 対応する条 |
|---|---|
| 基本方針 | 第1条 |
| 医師及び医療機関との連携 | 第2条 |
| 本人及び家族の意思の確認 | 第3条 |
| 段階に応じた対応 | 第4条 |
| 記録 | 第5条 |
| 職員への支援 | 第6条 |
| 研修 | 第7条 |
意思の確認は、一度で終わらせない
看取りの意思は、状態が変わるたびに確認し直します。 一度もらった同意書をもって最後まで進めると、途中で気持ちが変わっていたことに気づけません。指針には、確認する時期を段階ごとに書いてください。
確認した内容は、日付と、その場にいた人の氏名とともに記録します。家族のあいだで意見が分かれることがあるため、誰がどう言ったかまで残しておくと、後の説明で困りません。
医師からの説明の場に職員が同席したときは、説明された内容も記録に残します。家族が理解できているかは、その後の会話から分かります。
職員への支援を、指針に書いておく
看取りに関わった職員には、負担が残ります。指針に職員への支援を書いている事業所は多くありませんが、書いておくと続けられる体制になります。
具体的には、看取りの後にカンファレンスの場を設けること、経験の浅い職員を単独で夜勤にあてないこと、といった内容です。一般には、亡くなった後1週間以内に振り返りの場を持つ事業所が多くあります。
研修では、身体の変化の知識だけでなく、家族への声のかけ方を扱ってください。現場で職員がいちばん困るのはそこです。