介護事業所向け バイタル記録表テンプレート
バイタル記録表は、体温・血圧・脈拍などの数値を毎日残す表です。介護の現場では、入浴の可否や受診の判断に使われます。
多くの事業所では、測定した時刻とあわせて記録し、基準の範囲から外れた日に印を付ける形をとっています。基準は利用者ごとに違うため、用紙の上部に本人の基準値を書いておくと判断が早くなります。
このテンプレートは、1人ぶんの1か月を1枚で並べ、変化を横に追える形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 利用者ごとの基準値をもとに判断したい方
- 入浴の可否をその場で判断できる形にしたい方
- 受診の相談に使える並びで残したい方
どのような場面で使いますか
利用者ごとに1か月に1枚使います。測定のたびに1行を書き、基準から外れた日に印を付ける形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 日付
- 測定時刻
- 体温
- 血圧(収縮期)
- 血圧(拡張期)
- 脈拍
- 酸素飽和度
- 基準外
- 様子・対応
- 測定者
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| バイタル記録表 【記入例】 | |||||||||
| 事業所名 | ○○介護老人保健施設 | ||||||||
| 利用者氏名 | 高橋 きよ 様 | ||||||||
| 基準を外れたときにすること(測る前に読む) | |||||||||
| 基準内 … そのまま予定どおり過ごしていただく。 | |||||||||
| 経過観察 … 平常時と違うが基準内。時間を空けてもう一度測り、2回目の値も書く。看護職員に伝える。 | |||||||||
| 基準外 … 主治医の指示にある基準を外れた。入浴・機能訓練などの予定を止め、看護職員に連絡する。下の記録に書く。 | |||||||||
| 主治医の指示にある基準は、この表の上に書いてある。数値を見て迷ったら、その基準に従う。 | |||||||||
| 止める判断は、測った職員がしてよい。予定の都合で続けない。 | |||||||||
| 意識がはっきりしない、呼びかけに反応が鈍い、強い痛みの訴え。数値が基準内でも、これらがあれば看護職員へすぐ連絡する。 | |||||||||
| 測れなかった日は空欄にせず、理由を書く。空欄は、測っていないのか忘れたのかが分からない。 | |||||||||
| 日付 | 測定 時刻 | 体温 | 血圧 (収縮期) | 血圧 (拡張期) | 脈拍 | 酸素 飽和度 | 基準外 | 様子・対応 | 測定者 |
| 8/3(月) | 9:10 | 36.5 | 128 | 78 | 72 | 97 | 変わりなし | 木村 | |
| 8/4(火) | 9:05 | 36.3 | 124 | 76 | 70 | 98 | 木村 | ||
| 8/5(水) | 9:15 | 37.6 | 134 | 82 | 84 | 96 | ○ | 入浴中止。看護職員が経過観察 | 木村 |
| 8/5(水) | 14:00 | 37.2 | 130 | 80 | 78 | 97 | 解熱傾向。水分を促す | 木村 | |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 17 KB |
| 更新日 | 2026年9月15日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業所名・利用者氏名・年月などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
バイタル記録表に残す項目
バイタル記録表に残す項目は、次の5つが中心になります。
| 項目 | 見るところ |
|---|---|
| 体温 | 平熱との差 |
| 血圧 | 収縮期と拡張期の両方 |
| 脈拍 | 数と、不整の有無 |
| 酸素飽和度 | 必要に応じて(呼吸器の疾患がある方など) |
| 測定した時刻 | いつの値か |
測定した時刻を必ず残すと、値の意味が変わります。入浴前と入浴後、朝食前と食後では、同じ人でも数値が動きます。
バイタル記録表の基準値を利用者ごとに置く
バイタル記録表は、一律の基準で見ると判断を誤ることがあります。実務では、次の形にしている事業所が多くあります。
- 利用者ごとの平熱と平常時の血圧を、用紙の上部に書いておく
- 基準から外れた場合の対応(看護職員へ報告、入浴中止など)も書いておく
- 主治医から指示がある場合は、その内容をそのまま転記する
ポイントはここです。1つ目があると、37.2度が高いのか平常なのかを、その場で判断できます。
バイタルの変化に気づくための並べ方
バイタルは、1日の値だけでは判断できません。実務では、次の形で並べている事業所が多くあります。
- 日付を縦に、項目を横に並べ、1か月を1枚で見る
- 基準から外れた日に色を付ける
- 前日との差が大きい日に印を付ける
3つ目は、数式で自動的に出す形にしておくと手間がかかりません。急に上がった日、急に下がった日は、体調の変化の入口であることがあります。
バイタル記録表と受診の判断
バイタル記録表は、受診が必要かどうかを判断するときの材料になります。判断そのものは看護職員や医師が行いますが、記録の形が良いと相談が早く進みます。
一般には、次の情報を添えて相談している事業所が多くあります。
- 直近3日から1週間の数値の並び
- いつもと違う様子(食欲、活気、睡眠)
- 服薬の状況と、直近の変更の有無
数値だけを伝えるより、この3つをそろえたほうが、相談が1回で済むことが多くなります。
基準を外れたとき、入浴や訓練を続けていいのか
数値が出たあと、現場がその場で知りたいのは「予定どおり入浴していただいていいのか」です。
この様式では、基準を外れたときにすることを表の中(見出しの上)に置いています。
| 判定 | 状態 | そのときすること |
|---|---|---|
| 基準内 | 平常時のとおり | そのまま予定どおり過ごしていただく |
| 経過観察 | 平常時と違うが基準内 | 時間を空けて測り直し、2回目も書く。看護職員に伝える |
| 基準外 | 主治医の指示の基準を外れた | 入浴・機能訓練などの予定を止め、看護職員へ連絡する |
止める判断は、測った職員がしてよい、と決めておきます。予定の都合で続けると、判断が人によって変わります。
数値が基準内でも、意識がはっきりしない、反応が鈍い、強い痛みの訴えがあれば、すぐ看護職員へ連絡します。
予定に戻す日を、誰が決めるのか
表の下に「異常があったときの記録」を置いています。測った値と様子、止めたか続けたか、誰にいつ連絡したか、指示された対応、確認者と予定に戻した日までを1行でたどれます。
確認者が予定に戻した日を書くまで、止めた予定は再開しません。翌日に別の職員が何も知らずに入浴の介助に入る、ということがなくなります。
よくある質問
酸素飽和度は全員に必要ですか。
呼吸器の疾患がある方や、発熱時の確認として測る事業所が多くあります。全員に毎日測る必要はなく、対象と頻度を事業所内で決めておく形が扱いやすくなります。
測定できなかった日はどう書きますか。
「測定できず」と理由を書く形にします。空欄にすると、測り忘れなのか測れなかったのかが後から分かりません。