介護事業所向け 秘密保持誓約書テンプレート
秘密保持誓約書は、職員から採用時に受け取る文書です。運営基準は「必要な措置を講ずる」ことを求めており、誓約書を取ることがその措置の代表的な形になります。
今の介護現場でいちばん問題になるのは、SNSへの投稿です。悪意なく、利用者の様子を書いてしまう場面が起きます。誓約書に一般的な守秘義務しか書かれていないと、この場面を具体的に注意できません。
このテンプレートは、SNSと写真の扱い、退職後の義務、違反したときの扱いを条として明記したものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 介護事業所で運営・職員の書類を作成している方
- 担当になったばかりで、まず使える様式が欲しい方
- 今使っている様式を見直す参考にしたい方
どのような場面で使いますか
運営・職員の場面で使います。Wordで自社の内容に書き換えて使います。記入用・記入例・説明の3部が1つのファイルに入っているので、使うときは記入用だけを残してください。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 事業所名
- 所属・職種
- 提出日
- 第1条(守るべき情報)
- 第2条(持ち出しの禁止)
- 第3条(SNS等への投稿の禁止)
- 第4条(在職中及び退職後)
- 第5条(返還)
- 第6条(違反した場合)
文書のプレビュー
実際のファイルの記入例ページです。
| 秘密保持に関する誓約書 【記入例】 | |
| 事業所名 | ○○デイサービスセンター |
| 所属・職種 | 介護職員 |
| 提出日 | 令和8年4月1日 |
| 前文 | 私は、○○デイサービスセンター(以下「事業所」という。)の業務に従事するにあたり、次の事項を遵守することを誓約します。 |
| 見出し | 内容 |
| 第1条(守るべき情報) | 私は、業務上知り得た次の情報を、正当な理由なく第三者に開示又は漏えいいたしません。 |
| 第2条(持ち出しの禁止) | 私は、事業所の記録、書類及びデータを、事業所の許可なく複写し、又は事業所の外に持ち出しません。 |
| 第3条(SNS等への投稿の禁止) | 私は、業務上知り得た情報を、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、ブログ、動画共有サービスその他のインター… |
| 第4条(在職中及び退職後) | この誓約に定める義務は、事業所に在職している間はもとより、退職した後においても、期間を限らず継続して負うもの… |
ファイル形式
| 形式 | Word(.docx) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Word 2016以降 / Googleドキュメント / LibreOffice Writer |
| 用紙 | A4縦・余白20mmで設定済み |
| 構成 | 本文 / 記入例 / 説明 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Word 約 6 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 記入例と説明のページを削除します。ファイルの2ページ目以降が見本と説明です。使うときは1枚目だけを残してください。
- 枠で囲った基本情報を埋めます。事業所名・日付・作成者を先に入れておくと、後から版を追えます。
- 本文の「○○」を自社の内容に置き換えます。置き換え漏れがないか、保存前に「○」で検索してください。
- 自社に無い条や項目は、まるごと削除します。実態と違う条文を残すと、そこを指摘されます。
- 日付と署名欄を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
カスタマイズ方法
- 条や項目の追加・削除は自由です。保護はかけていないため、自社の運用に合わせて書き換えられます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーに足してください。用紙はA4縦・余白20mmで設定してあります。
- 条番号を足し引きしたときは、本文中の「第○条に定める」という引用がずれていないかを確認してください。
利用上の注意
- 運営基準は、従業者に、正当な理由がなく業務上知り得た利用者又はその家族の秘密を漏らすことのないよう、必要な措置を講ずることを求めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
秘密保持誓約書に書く事項
秘密保持誓約書に書く事項は、次のとおりです。
| 書くこと | 注意 |
|---|---|
| 守るべき情報の範囲 | 利用者・家族・事業所の情報 |
| 持ち出しの禁止 | 記録の複写、写真撮影を含む |
| SNSへの投稿の禁止 | 個人を特定できない書き方でも禁止 |
| 退職後の義務 | 期間を区切らない |
| 違反したときの扱い | 就業規則による |
SNSと写真の扱いを、名指しで書く
誓約書には、SNSへの投稿と業務中の写真撮影を、名指しで禁じてください。 「秘密を漏らさない」という一般的な書き方では、本人が「特定できないから大丈夫」と判断してしまいます。
投稿は、個人が特定できない書き方であっても禁止する、と書くのが確実です。「今日は大変な一日だった」という投稿でも、勤務先が分かっていれば、その日に何かがあったことは伝わります。
業務中の私物のスマートフォンによる撮影も、あわせて禁じてください。家族に見せるつもりで撮った写真が、そのまま流出する例があります。
退職後も続くことを、書いておく
秘密保持の義務は、退職しても終わりません。「在職中及び退職後」と書き、期間を区切らないでください。「退職後3年間」と書くと、それを過ぎれば話してよいと読めてしまいます。
誓約書は採用時に受け取り、個人ファイルに綴じます。あわせて、退職時にもう一度受け取る運用にしている事業所があります。退職の場面で改めて意識してもらう効果があります。
研修の記録と一緒に保管しておくと、実地指導で「必要な措置」を説明するときに一度に出せます。